ちゃっと(読み)チャット

デジタル大辞泉 「ちゃっと」の意味・読み・例文・類語

ちゃっ‐と

[副]
すばやく動作をするさま。さっさと。すぐに。
道寄りをして遊山をしをって―帰らぬ」〈虎清狂・文荷
わずかに動作をするさま。ちょっと。
「―拝まっしゃれと」〈浄・浪花鑑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ちゃっと」の意味・読み・例文・類語

ちゃっ‐と

〘副〙
① 動作の迅速なさまを表わす語。すばやく。敏捷に。また、いきなり。ちゃと。
※杜詩続翠抄(1439頃)四「ちゃっと云い出す、面白し」
※虎明本狂言・文荷(室町末‐近世初)「いつも一人使にやれば道よりをして、ゆさんをしおって、ちゃっとかへらぬ」
② 動きがわずかであるさま、かりそめであるさまを表わす語。ちょっと。すこし。ちゃと。
史記抄(1477)一五「人にをくりたり、人をしてなしたりなんどすることも、別してとりつくろひもせず、ちゃっとそっとした事ぞ」
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)四「マアコレちゃっと拝まっしゃれと」

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