遊山（読み）ユサン

デジタル大辞泉

ゆ‐さん【遊山】

１ 野山に遊びに行くこと。「花を訪ねて遊山に出かける」
２ 気晴らしに遊びに出かけること。「物見遊山」
[類語]観光・行楽・探勝・遊覧・物見遊山・漫遊・周遊・巡遊・歴遊・遊歴・回遊・旅行・旅たび・遠出・行旅こうりょ・客旅かくりょ・羇旅きりょ・旅路たびじ・道中どうちゅう・旅歩き・トラベル・ツアー・トリップ

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ゆ‐さん【遊山・游山】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 仏語。禅宗で、一点のくもりもないはればれとした心境になって、山水の美しい景色を楽しみ、悠々自適に過ごすこと。また、他山に修行遍歴の旅をすること。
   1. [初出の実例]「照公遁世之後、数事_二遊参_一」(出典：円照上人行状（1302）)
   2. [その他の文献]〔勅修百丈清規‐五・装・包〕
3. ② 山野に出かけて、花見・紅葉狩・茸狩などの遊びをすること。行楽。
   1. [初出の実例]「霊鷲寺といふ所あり。昔、北野の天神の御遊山の地にて」(出典：竹むきが記（1349）下)
   2. [その他の文献]〔宋史‐闍婆国伝〕
4. ③ 遊びに出かけること。気ばらしに外出すること。
   1. [初出の実例]「ある人鼓すき、ここかしこに神事能などあればさし出て、日々にゆさんのみにて暮しければ」(出典：咄本・多和文庫本昨日は今日の物語（1614‐24頃）)
5. ④ 気ばらしをすること。なぐさみ。
   1. [初出の実例]「Yusan(ユサン)、モノガタリノ タメニワ アラズ」(出典：コンテムツスムンヂ（捨世録）（1596）一)

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉プラス

遊山

株式会社茜庵（徳島県徳島市）が製造・販売する菓子。マカロンのような丸い蒸し生地に餡を挟んでいる。柚子、山桃、ブルーベリーなどの7種がある。

出典　小学館

普及版 字通

【遊山】ゆさん

山あそび。

字通「遊」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

日本大百科全書(ニッポニカ)

遊山
ゆさん

→物詣で・遊山

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)