チャウチャウ(読み)ちゃうちゃう(英語表記)chow chow

翻訳|chow chow

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャウチャウ」の意味・わかりやすい解説

チャウチャウ
ちゃうちゃう
chow chow

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1品種で、中国原産の中形犬。体形正方形で筋肉の発達がよく、大きな頭部をしている。顔面にはしわがあり、「苦い顔」といわれる独特の風貌(ふうぼう)をもつ。本犬種の大きな特徴は、舌がピンク色でなく青黒色をしていることと、後肢の飛節は角度が浅く棒状肢勢をしていることである。この独特の後肢のせいか、歩幅は浅く弾むような歩様となる。被毛は豊富に密生して深くよく詰み、羊毛状の下毛がある。頸(くび)周り、尾、腿(たい)部の飾り毛はよく発達し、あたかもライオンのようである。毛色はレッド、ブラック、ブルー、クリームなどをしている。体高50センチメートル、体重23~30キログラム。かつて中国で食用とされたこともあるが、現在は家庭犬として人気犬種の上位にある。

増井光子


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャウチャウ」の意味・わかりやすい解説

チャウ・チャウ
chow chow

イヌの1品種。全身厚いむく毛におおわれた中国原産の中型家庭犬。中国では番犬や荷を引くための使役犬として用いられた。また,肉や毛皮が利用されてもいた。 19世紀頃にイギリスへもたらされ,エドワード7世にも献上されたとされる。静かで堂々としており,性質は独立心が強い。体高 46~51cm。最大の特徴は,舌の色が青黒色であることである。頭部の幅は広いが,眼,耳とも小さい。胴は短く,四肢が太い。毛色は黒,赤,青,金色などのどれか1色である。

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