チャールズ・A.リンドバーグ(英語表記)Charles Augustus Lindbergh

20世紀西洋人名事典 の解説

チャールズ・A. リンドバーグ
Charles Augustus Lindbergh


1902.2.4 - 1974.8.26
米国の飛行家。
デトロイト生まれ。
ウィスコンシン大学を中退後、陸軍飛行学校で学び、郵便飛行士などになる。1927年単発機スピリット・オブ・セントルイス号により初の大西洋横断無着陸飛行に成功し、一躍世界の英雄となった。’29年中南米親善飛行中知り合ったアン・モローと結婚。やがてアンは夫の副操縦士となって各地へ飛行。’32年2歳の長男が誘拐され、2ヶ月後死体で発見された。この事件を契機リンドバーグ法という、複数の州にまたがる誘拐犯行を連邦犯罪として取り締まる法が成立した。’35〜39年ヨーロッパに住み、この間フランスで医師A.カレルと協力して人工心臓の一号機を開発し、ドイツではナチス党のH.ゲーリングから名誉勲章を授与された。帰国後第二次大戦に対して米国が中立を守ることを主張したが軍顧問として参戦。戦後は空軍や航空会社の顧問を務めた。’54年単独飛行の回想録「翼よあれがパリの灯だ」によりピュリッツァー賞を受賞。夫人のアン・モローはエッセー集「海からの贈物」(’55年)で知られる作家。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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