チョロン(その他表記)Cho Lon

デジタル大辞泉 「チョロン」の意味・読み・例文・類語

チョ‐ロン(Cho Lon)

ベトナム南部の都市ホーチミンの一地区。市街西部にある中華街通称ベトナム語で大市場を意味する。18世紀後半、ビエンホア華僑同地に移住したことに起源し、ホーチミンの大半の華僑が居住する。天后宮ビンタイ市場チャータム教会などがある。ショロン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョロン」の意味・わかりやすい解説

チョロン
Cho Lon

ショロンとも呼ばれるが,これはフランス語読み。ホーチミン市の一部をなす区域。市街地区の西部を占め,おもに中国系住民が住む。 1778年中国人移民によって築かれた町で,18世紀末のタイソン党の乱で一部焼失したが,19世紀初頭から発展。フランス植民地時代の 1932年サイゴンと合併した。チョロンはベトナム語で「大きな市場」の意で,メコン川デルタに産する米と魚の取引中心地として栄えたが,76年南北ベトナム統一後は中国系住民の流出が続き,町はやや活気を失った。

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世界大百科事典(旧版)内のチョロンの言及

【ホー・チ・ミン[市]】より

…18世紀末にはのちのザロン(嘉隆)帝がフランス人に委嘱して城塞をつくった。また当時清朝の支配を逃れて中国からこの地方に移住する人が多く,南西に隣接するチョロン(ショロン)はその結果,1778年に建設された中国人の町であった。19世紀中ごろからフランスのインドシナ侵略の焦点となり,1862年コーチシナ植民地の主都となった。…

※「チョロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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