デジタル大辞泉 「ちょんちょん」の意味・読み・例文・類語 ちょん‐ちょん [名]仮名の右肩につける濁点。[副]1 拍子木を続けて打つ音。「ちょんちょんと柝きが入って幕が開く」2 はねるような小さい動作を繰り返すさま。「棒の先でちょんちょんとつつく」「小鳥がちょんちょんと枝を渡っている」[類語](2)くいくい 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ちょんちょん」の意味・読み・例文・類語 ちょん‐ちょん [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )① 拍子木を続けて短く打つ音を表わす語。[初出の実例]「ちょんちょんのきっかけにて、築地の道具残らず横へ引いて取る」(出典:歌舞伎・伊勢平氏栄花暦(1782)三立(暫))② 手をたたく音を表わす語。[初出の実例]「また手を、チョンチョン。『ハイ引』」(出典:洒落本・広街一寸間遊(1778))③ 刃物などで物を切るさまを表わす語。[初出の実例]「包丁(ほうてう)を取ってたうふをきる。其はやきこと、中々祇園などの及ぶことではなし。チョンチョンと切て仕廻へは」(出典:咄本・富来話有智(1774)曲切)④ 刀などで互いに斬り合うさまを表わす語。[初出の実例]「二人で大勢を相手にチョンチョン切結んでをりましたが」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉六四)⑤ 軽いもの小さいものが、軽くリズミカルに動くさまを表わす語。[初出の実例]「下手虫ちょんちょん機をおりにけり」(出典:俳諧・七番日記‐文化一一年(1814)七月)⑥ 雀の鳴き声のように、小うるさくしゃべるさまを表わす語。[初出の実例]「ちょんちょんのちょんとさへづるおとこ」(出典:評判記・けしずみ(1677))[ 2 ] 〘 名詞 〙① 仮名につける濁点のことをいう。② 歌舞伎で、拍子木を打ちながら、幕を引くこと。幕切れに打つ拍子木。また、幕切れをいう。[初出の実例]「チョンチョン、拍子幕を言也」(出典:戯場訓蒙図彙(1803)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例