チワワ(英語表記)Chihuahua

デジタル大辞泉 「チワワ」の意味・読み・例文・類語

チワワ(Chihuahua)

メキシコ北部、チワワ州の都市。同州の州都。標高約1500メートルの高原に位置する。18世紀初頭に建設され、鉱業と牧畜業で発展。現在は商工業の中心地であり、チワワ太平洋鉄道で太平洋側のロスモチスと結ばれる。犬種チワワの原産地として知られる。
家畜の犬の一品種。最も小形の犬で、体高約20センチ、体重0.5~3キロ。短毛だが長毛種もあり、耳は立っている。メキシコの原産で、愛玩用。

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精選版 日本国語大辞典 「チワワ」の意味・読み・例文・類語

チワワ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] Chihuahua ) 犬の一品種。メキシコ原産で、スペイン征服以前からアステカ王国で飼われていたとされる。体重二キログラム前後。世界のイヌのうち最も小さい。短毛種と、耳・あし・尾に飾り毛のある長毛種とがある。
    1. [初出の実例]「チワワというと、〈略〉サントロペに避暑にくる金持老婦人がかかえて歩くといかにもサマになる感じである」(出典:にんげん動物園(1981)〈中島梓〉一〇)

チワワの補助注記

メキシコのチワワ州が産地として知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「チワワ」の意味・わかりやすい解説

チワワ
Chihuahua

メキシコ北部,アメリカ合衆国と国境を接する同名州の州都。大都市域人口73万8855(2003)。西シエラ・マドレ山脈中の標高1400mに位置し,年平均気温は18.7℃,年降水量は333mmで変動が大きい。18世紀初めに建設され,鉱山業の中心都市として,また19世紀を通じての大農園,大牧場(アシエンダランチョ)の拡大とともに成長。1811年,独立運動の英雄M.イダルゴがこの地で処刑され,1920年代の革命期にはF.ビリャが活躍するなどしばしば歴史の舞台となる。チワワ自治大学がある。チワワ州の西半分を占める標高2000~3000mの西シエラ・マドレ山脈は,豊かな鉱物資源を埋蔵し,鉛,亜鉛(同国第1位の産出量),金,銀を産する。サンタ・バルバライダルゴ・デル・パラルが主要な鉱山町。同州東部は,メキシコ中央高原北端にあたり,同国有数の牧畜地域を形成。第1位を占める肉牛のほか,乳牛,豚などをおもに産出。フアレス,デリシアス等のブラボー川支流の灌漑地域では,小麦,綿花,大麦,牧草が栽培され,就業人口の30%強が農業に従事。50年代から食品加工業も立地している。一般的にはチワワ犬の原産地として知られている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チワワ」の意味・わかりやすい解説

チワワ(イヌ)
ちわわ
Chihuahua

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1品種で、数百種もある犬種のなかで最小。体重は雌雄ともに0.4~2.7キログラムで、0.9~1.4キログラム程度のものが好まれる。原産はアメリカ南西部からメキシコあたりといわれている。丸い頭部に大きな丸い目があり、比較的大きな立ち耳をしている。小形ではあるが性質が明るく、動作は敏捷(びんしょう)。短毛種と長毛種がある。短毛種はすべすべした柔らかい被毛が密生して光沢があり、子ジカを思わせる。長毛種は長いややカールした柔らかい毛を有する。毛色はレッド、ブラックエンドタン、ブラック、フォーン、ブルー、チョコレートなど各種あり、単一色でも斑(はん)でもよい。家庭犬、愛玩犬(あいがんけん)とされる。

増井光子



チワワ(メキシコ)
ちわわ
Chihuahua

メキシコ中央高原北部、チワワ州の州都。西シエラ・マドレ山脈の支脈に囲まれた標高1403メートルの山間に位置する。人口65万7876(2000)。1709年に建設され、工業および商業の中心地として発展した。1811年メキシコ独立の父ミゲル・イダルゴが処刑された地で記念碑がある。中央広場に面したカテドラルは壮大なバロック様式の建物で、近くのサンタ・エウラリア銀山の富によって建設された。ほかにインデヘナ(インディオ)の生活、文化の史料を展示する州立博物館や革命児パンチョ・ビラ旧居などがあり、観光地となっている。周辺はチワワ犬の産地として知られ、市内にはチワワ犬の市場もある。

[高木秀樹]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チワワ」の意味・わかりやすい解説

チワワ
Chihuahua

メキシコ北西部,チワワ州の州都。同州のほぼ中央,西マドレ山脈の東縁をなす山地に囲まれ,北に向って開いた標高約 1420mの谷に位置する。すでに 16世紀にスペイン人が入植していたが,町が建設されたのは 1709年で,その後植民地時代を通じて鉱山町として栄えた。アメリカ=メキシコ戦争 (1846~48) 中,2度にわたりアメリカ合衆国軍に占領された。現在は鉱業中心地としてのほか,牧牛地帯の商工業中心地として繁栄。金属,合成繊維,製材,食品加工などの工場が立地。市内には 18世紀のメキシコ建築の典型をなす聖フランシスコ聖堂,市で処刑されたメキシコ独立運動の指導者 M.イダルゴ・イ・コスティリャの記念碑,チワワ自治大学 (1954) などがある。メキシコ北部の交通の要地で,国境の町シウダードフアレスからメキシコ市へ通じる南北方向の幹線道路,鉄道と,東西方向の鉄道が市で交差する。人口 53万 487 (1990推計) 。

チワワ
Chihuahua

イヌの1品種。メキシコ産の愛玩犬で,イヌのなかで最も小さい。性質はおとなしく,ペットとして好まれる。体高 13cm,体重 0.5~2.7kg。頭部は丸く,吻は肉薄で,大きな立耳をもつ。眼は丸い。四肢は細く,尾を上方か背上に丸める。短毛種と長毛種があり,毛色は白,茶,黒,ぶちなどいろいろある。

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百科事典マイペディア 「チワワ」の意味・わかりやすい解説

チワワ

メキシコ北部,チワワ州の州都。標高約1500mの高原にある。18世紀初めに建設され,鉱山業,牧畜業の中心として発展。メキシコ革命期,パンチョ・ビリャがここを根拠地にして活躍した。ここから太平洋側のロス・モチスに通じる650kmの鉄道の沿線は,米国のグランド・キャニヨンに勝る景観が楽しめる。チワワ犬の原産地。80万9232人(2010)。

チワワ[種]【チワワ】

イヌの一品種。肩高13cm前後,体重0.8〜2kgぐらい。世界最小のイヌとして知られる。メキシコ原産。アステカ帝国で飼われていたと考えられている。長毛と短毛の別があり,毛色は白,淡褐色,暗褐色その他さまざま。耳は大きく,45°の角度でついている。愛玩用。名はメキシコのチワワにちなむ。
→関連項目イヌ(犬)チワワ

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犬&猫:ペットの品種がわかる事典 「チワワ」の解説

チワワ【Chihuahua】

メキシコ原産の世界で最小の純血種犬。体重1.5~3kg。500g未満、3kg超は品評会で失格となる。スムースヘアーとロングコートヘアーがある、家庭愛玩犬。トルテカ文明時代のテチチと呼ばれる、豚に似た小さな犬が祖といわれている。JKCでは、第9グループ(愛玩犬)に分類する。

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小学館の図鑑NEO[新版]動物 「チワワ」の解説

チワワ

種名 / チワワ
解説 / とても小さなイヌです。毛の長いタイプと短いタイプがいます。
体重 / 1~2kg
分布 / メキシコ
グループ / 第9グループ(愛玩のためにつくり出されたグループ)

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