チンチョウ(荊州)〔地区〕
チンチョウ
Jingzhou
中国華中地方,フーペイ (湖北) 省中部の地区。シアンタオ (仙桃) 市など5市とチヤンリン (江陵) 県など6県から成り,行政中心地はチヤンリン県にある。西にチンシャン (荊山) 山脈,北にターホンシャン (大洪山) 山脈の丘陵地があるが,大部分はチヤンハン (江漢) 平原で,南部をチャン (長) 江,中部をハン (漢) 水が流れるほか,ホン (洪) 湖など多数の湖がある。夏季の高温と水に恵まれ,新石器時代後期から稲作が行われてきた。またチャン江,ハン水という水運の大動脈を擁して政治的にも開け,チヤンリン県の郢城跡をはじめ古代の遺跡,墳墓などが多い。米と綿花の大産地であるが,チャン江とハン水ははなはだしく曲流していて,しばしば氾濫した。人民共和国成立後,堤防の建設,河道の修整,遊水池の造成などが進められた。北部ではチンシャン (京山) 県の石膏,チョンシヤン (鐘祥) 県のリンなどの地下資源が開発された。チヤンリン県を中心に,機械,化学などの工業が盛んである。人口 1091万 9174 (1990) 。
チンチョウ(欽州)〔地区〕
チンチョウ
Qinzhou
中国華南地方,コワンシー (広西) チワン (壮) 族自治区南部の地区。チンチョウ市と3県,1自治県から成り,行政中心地はチンチョウ市にある。北部はシーワンターシャン (十万大山) 山脈,リウワンターシャン (六万大山) 山脈の山地で,南はペイプー (北部) 湾 (バクボ湾) にのぞむ。山地から多数の河川が流出し,沖積平野,海岸平野では稲作が盛ん。ペイプー湾は中国有数の漁場で,イトヨリダイ,エビ,スルメイカなどの漁獲が多い。人口 344万 1879 (1990) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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