ツルニチニチソウ(読み)つるにちにちそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツルニチニチソウ」の意味・わかりやすい解説

ツルニチニチソウ
つるにちにちそう / 蔓日日草
[学] Vinca major L.

キョウチクトウ科(APG分類:キョウチクトウ科)の多年草。南ヨーロッパ、フランス、北アフリカ原産で、ツルギキョウともいう。匍匐(ほふく)性で1~3メートルになり、葉は対生する。3~6月、葉腋(ようえき)に美しい淡青色花を開く。地被植物とされるものが多く、いくつかの変種がある。一般には属名のビンカの名で知られる。フクリンツルニチニチソウは葉の縁(へり)に白色の斑(ふ)が入る。ヒメツルニチニチソウは常緑性で強く、地被植物としてよく使われる。キフヒメツルニチニチソウは葉に黄白色の斑が入り、花色は白色または紫赤色。繁殖挿木による。

[猪股正夫 2021年6月21日]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツルニチニチソウ」の意味・わかりやすい解説

ツルニチニチソウ(蔓日日草)
ツルニチニチソウ
Vinca major; greater periwinkle

キョウチクトウ科の多年草。南ヨーロッパおよび北アフリカ原産で,観賞用に各地で栽培され,寒さにも比較的強い。茎は細長くつる状に伸び,花をつける茎は直立し,高さ 30~40cmとなる。葉は卵形で柄があって対生する。夏,上部の葉腋に花柄のある淡紫色の花を上向きに開く。花冠は高盆形で,5裂して開き径4~5cmになる。葉縁に黄白色の斑 (ふ) のある品種をフクリンニチニチソウという。

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