テプリツェ(読み)てぷりつぇ(その他表記)Teplice

デジタル大辞泉 「テプリツェ」の意味・読み・例文・類語

テプリツェ(Teplice)

チェコ北西部の都市ドイツとの国境に近く、エルツ山地南麓に位置する。付近石炭を産し、工業が盛んだった。古くから温泉保養地として知られ、ゲーテベートーベンが訪れた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「テプリツェ」の意味・わかりやすい解説

テプリツェ
てぷりつぇ
Teplice

チェコのボヘミア地方北西部の都市。ボヘミア北西のクルシネ・ホリ(エルツ山脈山麓(さんろく)にある。人口5万1437(2001)。近郊褐炭田のある工業都市。ガラス製品、機械、セメント、紙、繊維が主要な工業である。温泉のある保養都市としても知られ、19世紀には著名人が集まるヨーロッパのサロンとよばれた。保養に訪れたゲーテとベートーベンの遭遇地(1812)として著名である。1813年、ナポレオンに対抗するオーストリア、ロシア、プロイセンの連合条約であるテプリツェ条約が当地で結ばれた。

中田瑞穂

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テプリツェ」の意味・わかりやすい解説

テプリツェ
Teplice

ドイツ語ではテプリッツ Teplitz。チェコ西部,チェヒ (ボヘミア) 地方北部の都市。プラハの北西約 80km,ドイツとの国境近くに位置する。工業が盛んで特に機械工業が重要。ガラス,繊維,木材などの諸工業と窯業も行われる。近郊からは褐炭を産出。ローマ時代からの伝統をもつチェコ最古の温泉がある。クルシュネホリの山麓にあり,岩の断崖など自然美も有名。城には古い塔やベネディクト会修道院跡がある。人口5万 3039 (1991推計) 。

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