ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デュバル」の意味・わかりやすい解説
デュバル
Duvall, Robert
アメリカ合衆国の俳優。アメリカ海軍将校を父として生まれ,1953年イリノイ州のプリンシピア大学を卒業。朝鮮戦争中に 2年間の兵役を経験したのち,ニューヨークのネイバーフッド・プレイハウスで演劇を勉強し,オフ・ブロードウェーやブロードウェーの舞台に立つ。映画初出演作の『アラバマ物語』To Kill a Mockingbird(1962)では,謎めいた引きこもりの男を演じ,端役ながら印象に残るデビューを飾った。その後は映画の小作品やテレビドラマに次々と出演し,しだいに大作映画の重要な脇役を演じるようになった。『ゴッドファーザー』The Godfather(1972)と続編『ゴッドファーザー PART II』The Godfather, Part II(1974)では,商魂たくましいマフィアの顧問弁護士を好演。1作目で初めてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。『地獄の黙示録』Apocalypse Now(1979)で再び助演男優賞候補,『パパ』The Great Santini(1980)で主演男優賞候補となり,落ちぶれたカントリー・ミュージックの元スターを演じた『テンダー・マーシー』Tender Mercies(1983)でついにアカデミー賞主演男優賞を受賞した。
デュバル
Duval, Claude
[没]1670.1.21. ロンドン
フランス生れの追いはぎ。 1660年イギリス王政復古の際リッチモンド公の小姓としてイギリスに渡り,追いはぎになり,大胆さと侠気で名を揚げたが,ロンドンで捕えられ処刑された。
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