日本大百科全書(ニッポニカ) 「デラ・ドゥーン」の意味・わかりやすい解説
デラ・ドゥーン
でらどぅーん
Dehra Dun
インド北部、ウッタル・プラデシュ州北西部の都市。人口44万7808、周辺部を含む人口52万7859(2001)。ヒマラヤ山麓(さんろく)のシワリク丘陵に発達するドゥーンDunとよばれる構造性縦谷中にあり、ガンジス川とジャムナ川の中間に位置する。デラ・ドゥーン県の県庁所在地であるとともに、陸地測量部、森林研究所、ヒマラヤ地質研究所など国立の研究機関も多い。鉄道の終点にあたり、ヒマラヤ山地各地へのバス交通の基地ともなっており、この地域の政治、教育、文化、交通、商業の中心となっている。この町の北に位置するムッスーリMussoorieは、避暑地としてヨーロッパ人によく知られている。
[中田 高]