トポス(その他表記)topos

翻訳|topos

デジタル大辞泉 「トポス」の意味・読み・例文・類語

トポス(〈ギリシャ〉topos)

場所。また、文学芸術などにおける主題

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精選版 日本国語大辞典 「トポス」の意味・読み・例文・類語

トポス

  1. 〘 名詞 〙 ( [ギリシア語] topos ) 場所。場。特に、弁証術や弁論術で、議論がそこに注目し、また、そこから出発する場としての論点命題をいう。

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改訂新版 世界大百科事典 「トポス」の意味・わかりやすい解説

トポス
topos

ギリシア語で〈場所〉を意味し,アリストテレスや古代修辞学では,議論に関係した事柄や話題を発見すべき場所(論点,観点)を表した語。またその〈場所〉は,空間的な配置を含むものとして古代記憶術で重視され,言葉やイメージの記憶に役立てられた。そのことは現代でも大きな意味をもつものとしてあらためて見なおされているが,トポスが重要な意味をもってきているのは,そのためだけでない。そのほかに,われわれにとって切実になってきたものとして,〈存在根拠としての場所〉〈身体的なものとしての場所〉〈象徴的なものとしての場所〉がある。これらはそれぞれ,意識的自我の存立根拠としての共同体,無意識,固有環境,活動する身体によって意味づけられ分節化された場所やテリトリー縄張),濃密な意味とつよい方向性をもって成立している場所のことを指している。〈すみかとしての都市〉もここから重要な意味をもつ。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トポス」の意味・わかりやすい解説

トポス
topos

元来は,場所を意味するギリシア語。単に物理学的な空間を意味するだけでなく,アリストテレス以来,修辞論上の場所,すなわち何かを論じる際の基本的論述形式,あるいは論題を蓄えている場所をもいう。英語ではズバリ月並みな表現・主題を意味する。この語が文学・思想分野で重視されるようになったのは,構造主義においてテーマ論が活発になったためである。

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デジタル大辞泉プラス 「トポス」の解説

トポス

株式会社ダイエーが運営するスーパーマーケット。かつてはディスカウントストアとして全国で展開していた。

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世界大百科事典(旧版)内のトポスの言及

【プトレマイオス王国】より

… これらの国家統制のためには整備された官僚組織が不可欠であった。国土は約30の県(ノモスnomos)を筆頭に郡(トポスtopos),村(コメkōmē)に分けられ,おのおのに長官や書記をおいて住民およびその財産の掌握が行われた。王の財務長官(ディオイケテスdioikētēs)の下に各県,郡,村ごとに主計官もおかれ,租税をはじめ歳入・歳出に関するいっさいの事務が執り行われた。…

【プトレマイオス王国】より

… これらの国家統制のためには整備された官僚組織が不可欠であった。国土は約30の県(ノモスnomos)を筆頭に郡(トポスtopos),村(コメkōmē)に分けられ,おのおのに長官や書記をおいて住民およびその財産の掌握が行われた。王の財務長官(ディオイケテスdioikētēs)の下に各県,郡,村ごとに主計官もおかれ,租税をはじめ歳入・歳出に関するいっさいの事務が執り行われた。…

※「トポス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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