デジタル大辞泉
「縄張」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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なわ‐ばりなは‥【縄張】
- 〘 名詞 〙
- ① 土地などに、縄を張って境界を定め、自分のところと他人のところの区別や特別の区域であることなどを明らかにすること。区画すること。また、その場所。
- [初出の実例]「縄張の地形(ぢぎゃう)に月の影移り 秋の夕部(ゆうべ)に蜘舞(くもまい)をせり〈良次〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)一)
- ② 家屋などを建てる際に建築物の位置を定めるため、図面どおりに、敷地に縄を張ること。
- [初出の実例]「院内御かり屋なははり、内膳殿被二仰付一候」(出典:梅津政景日記‐慶長一七年(1612)九月一七日)
- ③ 博徒(ばくと)・やくざ・暴力団などの親分の勢力の及ぶ範囲。また、ある者が勢力範囲とする領域。
- [初出の実例]「縄張に負て是非なき骸の番」(出典:俳諧・うたたね(1694))
- ④ 能・歌舞伎・見世物などで、縄を張って観客を入れる座席を区画すること。また、その一区画。
- [初出の実例]「金春七郎宗竹、金剛右京、北七太夫、江戸浅草にてせられし時、三人のしばいのなわばり、我等いたし候ゆへ」(出典:わらんべ草(1660)三)
- ⑤ 罪人逮捕の手配をすること。また、その手配。
- ⑥ =テリトリー②
- [初出の実例]「猿たちは、時ならぬ人間のむれのかれらの縄ばりにたいする侵入に」(出典:鳥獣戯話(1960‐62)〈花田清輝〉一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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