デジタル大辞泉
「とよ」の意味・読み・例文・類語
と‐よ
[連語]《格助詞「と」+間投助詞「よ」》
1 (多く「だとよ」の形で)他から伝え聞いた意を表す。揶揄する意を含むこともある。…ということだよ。…だそうな。「夜中に地震があったんだとよ」
「あれは鶴賀新内の元祖の家元だ―」〈滑・浮世風呂・四〉
2 「と」の上の引用の内容に対して、念を押す意を表す。…ということだよ。…と思うよ。
「やよやまて山ほととぎすことづてむわれ世の中にすみわびぬ―」〈古今・夏〉
3 (「かとよ」の形で)不確かな断定を表す。…と思うがなあ。…だろう(か)。
「また、同じころか―、おびたたしく大地震ふること侍りき」〈方丈記〉
4 感動・詠嘆を表す。…ということよ。
「さま悪し―。さまであるべきことか」〈宇治拾遺・一〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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と‐よ
- ( 格助詞「と」に間投助詞「よ」の付いたもの )
- ① 「…と思うよ」「…ということだよ」の意を表わす。
- [初出の実例]「吾が妹子がしぬひにせよと着けし紐糸になるとも吾は解かじ等余(トヨ)」(出典:万葉集(8C後)二〇・四四〇五)
- ② 感動を表わす。
- [初出の実例]「さらに思えぬぞとよ。たしかにの給へ」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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