日本大百科全書(ニッポニカ) 「トールベルク」の意味・わかりやすい解説 トールベルクとーるべるくFriedrich Torberg(1908―1979) オーストリアのユダヤ系小説家。ウィーンに生まれ、1938年スイスに亡命、その後アメリカ合衆国に渡り、51年帰国。つねにアクチュアルなテーマを取り上げ、『復讐(ふくしゅう)するは我にあり』(1943)、『我は此処(ここ)にあり、父よ』(1948)で、ナチス支配下のユダヤ人の運命を記しながら、極限状況における人間の行為と良心の相克を描いた。長編『またふたたび』(1950)では、革命後の祖国から脱出を図る男女の姿に、全体主義体制と自由の問題を投影している。[幅 健志] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トールベルク」の意味・わかりやすい解説 トールベルクTorberg, Friedrich [生]1908.9.16. ウィーン[没]1979.11.10. ウィーンオーストリアの小説家,詩人。本名 Friedrich Kantor-Berg。雑誌『フォールム』 Forumの編集長として著名。ユダヤ系作家として各地に亡命生活をおくった。作品にも権力と良心の問題が反映している。小説『父よ,私はここにいる』 Hier bin ich,mein Vater (1948) ,『第二の出会い』 Die zweite Begegnung (50) など。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
367日誕生日大事典 「トールベルク」の解説 トールベルク 生年月日:1908年9月16日オーストリアの小説家,詩人1979年没 出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報 Sponserd by