日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドゥビベーディー」の意味・わかりやすい解説
ドゥビベーディー
どぅびべーでぃー
Hazārīprasād Dvivedī
(1907―1979)
インドのヒンディー語の文学研究者、評論家、随筆家。ウッタル・プラデシュ州に生まれる。ベナレス・ヒンドゥー大学でサンスクリット、占星術などを中心とする伝統的学問を学ぶ。1931~50年シャーンティ・ニケータンでヒンディー語文学の教師となり、晩年のタゴールから感化を受ける。50年以降はベナレス、パンジャーブの大学で後進を育成した。のちウッタル・プラデシュ州ヒンディー書籍アカデミー総裁となる。代表作に『スール文学』(1936)、『ヒンディー文学序説』(1940)、『古代インドの技芸』(1940)、『カビール』(1942)、歴史ロマン『バーンバット自叙伝』(1947)、エッセイ集『アショーカの花』(1948)などのほか、『著作集』全11巻(1981)がある。
[田中敏雄]