日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドーマル」の意味・わかりやすい解説 ドーマルどーまるRené Daumal(1908―1944) フランスの詩人、作家。アルデンヌに生まれる。早くからシュルレアリスムの影響を受け、1928年に雑誌『大いなる賭(かけ)』を創刊。ロジェ・ジルベール・ルコントらとともに新しい文学運動を目ざし、ブルトンらのグループとも接触したが、その神秘主義的傾向において一線を画した。詩集に『反―天空』(1933)など。晩年は結核を病み、悲惨な生活を送ったが、感動的な未完の小説『類推の山』le Mont analogue(1952)を残す。[巖谷國士] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例