ドーム状の屋根がついた球場。日本初のドーム球場は1988年(昭和63)3月に東京・水道橋に完成した東京ドーム(BIG EGG(ビッグエッグ))である。建物の内圧を外圧より高めることで屋根を膨らませるエア・サポーテッド工法を採用しており、読売ジャイアンツのホームスタジアムとして野球に、また各種のイベントに利用されている。東京ドームに次いで1992年(平成4)4月、福岡ドーム(現福岡Yahoo!JAPAN(ヤフージャパン)ドーム)が完成した。3枚の屋根が回転移動で開閉できるのが特徴の多目的ドームである。1997年(平成9)3月中旬に大阪と名古屋にドーム球場がオープンした。また、1999年には西武ドーム、2001年には札幌ドームが完成し、プロ野球12球団中半数がドームを本拠地としている。ドーム球場は、最新のハイテク技術を駆使した多目的施設であることを強調している。その高額な維持費をまかなうために年間約290日4万人以上のイベントの興行をしなければ採算がとれない。また、多目的に球場を使用するためには人工芝でなくては短時間で舞台に変更することができない。
アメリカ球界では天然芝と青空の下でプレーするスポーツ本来の姿に立ち返る方向に向かっている。日本では球団と球場を運営する会社が別なので、野球場には様々なイベントに対応できる諸設備がつくられている。大阪と名古屋のドーム球場も総合娯楽施設として開設している。ドームでは雨天の日でも野球がみられるのはよいが、企業論理が優先されることでスポーツとしての野球が変貎してしまうおそれがある。
[神田順治]
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