東京ドーム(読み)とうきょうどーむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「東京ドーム」の意味・わかりやすい解説

東京ドーム(株)
とうきょうどーむ

総合レジャー会社。レジャー産業のパイオニア的存在。(株)後楽園スタヂアムとして、1936年(昭和11)設立。翌1937年東京都文京区後楽にプロ野球専用球場後楽園球場)を完成させた。太平洋戦争末期、英語社名廃止で1944年に後楽園運動場と改称したが、1946年後楽園スタヂアムに復帰。戦後競輪場、アイススケート場、屋内ローラースケート場、遊園地、ボウリング場、スポーツレジャービルなどを次々と開設、経営の多角化を進めた。東京都との協議により1973年には競輪場を廃止、跡地にマンモスプールを開場した。また1987年11月後楽園球場を解体、1988年3月には東京ドーム(日本初の全天候型球場)が完成し、1990年(平成2)現社名に変更した。2003年には温浴施設を中心とした商業施設、ラクーア開業した。関係会社には、熱海(あたみ)後楽園ホテルなどを経営する東京ドーム・リゾートオペレーションズ、東京ドームホテル、スポーツクラブや温浴施設を運営する東京ドームスポーツなどがある。資本金20億3800万円(2016年1月)、売上高859億円(2016年1月。連結ベース)。

 球場の東京ドームの概要は、建築面積4万6755平方メートル、収容人員(野球開催時)5万5000。野球殿堂博物館併設

[橘川武郎 2016年9月16日]

『株式会社後楽園スタヂアム社史編纂委員会編『後楽園スタヂアム50年史』(1990・株式会社後楽園スタヂアム)』


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東京ドーム」の意味・わかりやすい解説

東京ドーム
とうきょうドーム

東京都文京区後楽にある多目的施設・競技場。株式会社東京ドームが運営する。後楽園球場の解体に伴い隣接する後楽園競輪場の跡地に建設され,1988年3月17日,日本初の屋根付き野球場として開業。屋根部分はフッ素樹脂ポリテトラフルオロエチレンでコーティングしたガラス繊維膜材でできており,内外の気圧差を利用して支えられている(→空気膜構造)。施設面積 4万6755m2,グラウンド面積約 1万3000m2本塁から両翼まで 100m,中堅まで 122m,収容人員 5万5000人。プロ野球球団の読売ジャイアンツのフランチャイズ球場である。

東京ドーム
とうきょうドーム

総合レジャー企業。 1936年野球専用球場建設を目的に後楽園スタヂアム設立。翌 1937年に後楽園球場を完成させ,プロ野球向けに賃貸する一方,各種運動競技や屋外大集会場として一般利用者に貸与した。第2次世界大戦後,スポーツの殿堂として再出発し,1949年に国営競馬 (現中央競馬) の場外馬券売場,自転車競技場を開設,1953年に日本スケートを吸収合併し,アイスパレス,プールを傘下に収めた。その後,総合娯楽センターとして発展,流通業,ホテル業などに事業を拡張。 1988年東京ドームを完成し,1990年に現社名とする。売上高 613億 5800万円,資本金 328億 6700万円,従業員数 852名 (2004) 。

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