最新 地学事典 「ニガーヘッド炭」の解説
ニガーヘッドたん
ニガーヘッド炭
niggerhead coal
北米のコロラド州・ワシントン州・アラスカの諸炭田で,火成岩が貫入した炭層中に産する球状の石炭。球状炭塊の大きさは径3~30cm以上。炭塊にはラミナ・節理が保存され,炭質は灰分が少なくきわめて良質。成因は,E.S.Mooreによれば,炭球のような化学的沈殿濃集の産物ではなく,火成岩が炭層中に貫入した際の圧・熱によって,物理的に形成されたものとされている。これと似た形態・産状の石炭は豪州のNewcastle地方からも報告されており,日本では,筑豊炭田の胴乱と俗称される球状炭が,形状・成因ともに酷似する。
執筆者:井上 英二
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

