20世紀西洋人名事典 「ニコライジュコフスキー」の解説
ニコライ ジュコフスキー
Nikolay Egorovich Zhukovskii
1847 - 1921
ソ連の物理学者。
元・モスクワ大学教授。
ウラジミール近郊生まれ。
技術者の子供として生れ、モスクワ大学の物理数学科を卒業した。モスクワ工業大学で教えるかたわら流体の運動学を研究し流れの中の粒子の運動法則を確立し、1882年にモスクワ大学より博士号を取得。1880年代末からは、空気より重い物体の飛行に関心を向け、揚力の理論的解明に深く関わった。1911年にモスクワ工業大学で世界最初の飛行理論の体系的講義を行った。革命後もソ連の流体力学、気体力学、飛行力学などの指導的立場にあり、中央航空力学研究所の創立などに力を注いだ。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報