ニッコデーミ(読み)にっこでーみ(その他表記)Dario Niccodemi

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニッコデーミ」の意味・わかりやすい解説

ニッコデーミ
にっこでーみ
Dario Niccodemi
(1874―1934)

イタリアの劇作家リボルノ生まれ。ブエノス・アイレスで育ち、のちパリ、ミラノと移り、第一次世界大戦前後の時代思潮を鋭く写した風俗劇で成功する。代表作に『隠れ家』(1909)、『白鷺(しらさぎ)』(1912)、『鮫(さめ)』(1913)、『影』(1915)、『夜明け、昼と夜』(1921)など。晩年は自ら設立した劇団ピランデッロの『作者を探す六人登場人物』の初演(1921)など内外の現代作品を上演し、劇界発展に貢献した。

[里居正美]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニッコデーミ」の意味・わかりやすい解説

ニッコデーミ
Niccodemi, Dario

[生]1874. リボルノ
[没]1934. ローマ
イタリアの劇作家。初め演劇評論家としてアルゼンチンで活躍し,みずからもスペイン語による劇作『至高疑惑』 Duda suprema (1895) ,『人生に』 Por la vida (96) を著わした。 1900年パリに移ってからはフランス語で,『隠れ家』 Le refuge (1909) ,『白鷺』L'aigrette (12) などを発表。イタリアに戻ってからの代表作には『孤児スカンポロ』 Scampolo (15) ,『夜明けと昼と夜』L'alba,il giorno e la notte (21) ,『王子』 Il Principe (29) などがある。

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