日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニューヨーク植物園」の意味・わかりやすい解説
ニューヨーク植物園
にゅーよーくしょくぶつえん
The New York Botanical Garden
アメリカの植物園。ニューヨークのブロンクス地区にあり、1894年、ブリットンN. L. Brittonが創設。96ヘクタールの面積をもち、自然の起伏ある地形を利用して、園内には湿性、乾性の植物が自然に栽植されている。北アメリカの自生種のほか、北半球各地の針葉樹、シャクナゲ、モクレン、アザレア、バラ、カシなどの栽植で知られ、数棟の大温室にはソテツ類、多肉植物が集められ、プールにはスイレンのコレクションがある。本館には小博物館と450万点を蔵する標本館、また別館には植物生理・病理学の研究室があり、コロンビア、フォドハム両大学が提携し、学生教育にあたっている。
[西田 誠]