ニューヨーク植物園 (ニューヨークしょくぶつえん)
New York Botanical Garden
ニューヨーク市北部のブロンクスにあり,動物園と隣接した公園地域となっている。1891年の開設で,約100haに及ぶ広大な面積を占めており,1万5000種に及ぶ植物が栽培されているほか,付設のハーバリウム(植物標本館)には約400万点の標本が収蔵されている。新世界の植物がおもな研究対象であり,《新熱帯植物誌》の編集の拠点ともなっているが,最近ではアジアの植物の研究にも力を入れている。ニューヨーク市立であることから,研究スタッフはニューヨーク市立大学と人事面および研究面での交流がある。動物園とともに市民に開放された公園的要素をももっており,小学生から成人までを対象とした植物学の普及活動にも力を入れている。
執筆者:岩槻 邦男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ニューヨーク植物園
にゅーよーくしょくぶつえん
The New York Botanical Garden
アメリカの植物園。ニューヨークのブロンクス地区にあり、1894年、ブリットンN. L. Brittonが創設。96ヘクタールの面積をもち、自然の起伏ある地形を利用して、園内には湿性、乾性の植物が自然に栽植されている。北アメリカの自生種のほか、北半球各地の針葉樹、シャクナゲ、モクレン、アザレア、バラ、カシなどの栽植で知られ、数棟の大温室にはソテツ類、多肉植物が集められ、プールにはスイレンのコレクションがある。本館には小博物館と450万点を蔵する標本館、また別館には植物生理・病理学の研究室があり、コロンビア、フォドハム両大学が提携し、学生教育にあたっている。
[西田 誠]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内のニューヨーク植物園の言及
【植物園】より
…これは,植民地が独立するようになってからも基本的には守り続けられており,上記の植物園は今でも植物学の研究機関として重要な役割を果たしている。植物園といえば必ず名前の出てくるベルリン植物園,[ニューヨーク植物園],ミズーリ植物園などは同じような植物研究所であり,パリ植物園([ジャルダン・デ・プラント])は自然史関係の研究所群の中核となっている。アジアでも,[ボゴール植物園]は隣接地にハーバリウム,図書館も含めた生物研究所をもっており,オランダ植民地時代に作られた施設が充実した姿で維持されている。…
※「ニューヨーク植物園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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