ノーラン(その他表記)Sidney Nolan

デジタル大辞泉 「ノーラン」の意味・読み・例文・類語

ノー‐ラン(no-run)

野球で、生還したランナーがいないこと。「ノーヒットノーラン
伝線しにくいような編み方をしたストッキング。ノンラン。

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精選版 日本国語大辞典 「ノーラン」の意味・読み・例文・類語

ノー‐ラン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] no-run )
  2. 野球で、生還したランナーがいないこと。
    1. [初出の実例]「竹内愛一の如く〈略〉一安打(ワンヒット)無得点(ノーラン)といふ早慶戦記録を保持する幸運児もある」(出典:熱球三十年(1934)〈飛田穂洲〉父のこと、母のこと)
  3. 伝線しにくいような編み方をしたストッキング。ノンラン。

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改訂新版 世界大百科事典 「ノーラン」の意味・わかりやすい解説

ノーラン
Sidney Nolan
生没年:1917-92

オーストラリア画家。メルボルン生れ。1937年現代美術協会設立に参加した。第2次大戦中に駐屯したオーストラリア内陸部でその荒涼たる風景に触発され,画風は抽象性が減り,具象性を増した。以後,一代の俠盗ネッド・ケリー,あるいはこの国最大の探検を指揮したR.バークとW.ウィルズをテーマにしたシリーズなど,自国の伝説,歴史に材をとった連作を発表した。また硬質繊維板メゾナイトにリポリンで描いたものに細い棒で一面にかき傷をつけるなど,硬質なタッチで奥地の風景の荒々しさを伝えようと工夫した。54年彼の作品はドライズデール,ドーベルらの作品とともに,ベネチア・ビエンナーレ展にオーストラリア現代絵画の代表として展示された。海外での個展の数はオーストラリア一である。また彼の絵はP.ホワイトをはじめ,著名作家の作品の表紙によく使われる。
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