20世紀西洋人名事典 「ハンスフィッシャー」の解説
ハンス フィッシャー
Hans Fischer
1881.7.27 - 1945.3.31
ドイツの有機化学者。
元・ミュンヘン大学教授,元・ミュンヘン工科大学教授。
ヘヒスト・アム・マイン生まれ。
マールブルク大学、ミュンヘン大学で学位を取得。ベルリン大学でフィッシャー,エミールの助手を務めた後、1910年ミュンヘン大学教授となる。その後’16年インスブルック大学教授、’18年ウィーン大学教授を歴任し’21年ミュンヘン工科大学有機化学教授となり、血色素の研究に従事。クロロフィルなどピロール誘導体を研究、その構造を決定し、ヘミン、ポルフィリンの合成に成功した。これらの業績により’30年ノーベル化学賞を受賞。第二次世界大戦でのミュンヘン爆撃で研究室が破壊され、絶望して自殺した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報