デジタル大辞泉
「ハードル競走」の意味・読み・例文・類語
ハードル‐きょうそう〔‐キヤウソウ〕【ハードル競走】
陸上競技の種目の一。一定の距離に一定の間隔で10個のハードルを置き、それを飛び越えて速さを競う競走。ハードルの高さと疾走距離によって、オリンピックでは男女4種目がある。障害競走。ハードルレース。
[補説](2024年9月現在)
▽男子110メートル
世界記録:12秒80(2012年9月7日 アリエス=メリット 米国)
日本記録:13秒04(2023年6月4日 泉谷駿介|2023年9月16日 村竹ラシッド)
▽男子400メートル
世界記録:45秒94(2021年8月3日 カールステン=ワーホルム ノルウェー)
日本記録:47秒89(2001年8月10日 為末大)
▽女子100メートル
世界記録:12秒12(2022年7月24日 トビ=アムサン ナイジェリア)
日本記録:12秒69(2024年7月20日 福部真子)
▽女子400メートル
世界記録:50秒65(2024年6月30日 シドニー=マクラフリン 米国)
日本記録:55秒34(2011年6月26日 久保倉里美)
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ハードル‐きょうそう‥キャウソウ【ハードル競走】
- 〘 名詞 〙 陸上競技で、トラック上に配置された一〇個のハードルをとび越えて速さを競う競技種目。オリンピック種目では男子には一一〇メートル高障害、四〇〇メートル低障害、女子には一〇〇メートル障害、四〇〇メートル障害がある。このほか、男子種目にはハードル以外に水濠が設けられる三〇〇〇メートル障害がある。ハードルレース。ハードル。障害競走。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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ハードル競走
はーどるきょうそう
hurdle race
陸上競技のトラック種目の一つ。トラック内に置かれた10台のハードルを跳び越え、タイムを争う。オリンピックでは男子が110メートルハードルと400メートルハードル、女子は100メートルハードル、400メートルハードルの各2種目が行われる。ハードルの高さは男子110メートルが106.7センチメートル、同400メートルが91.4センチメートル、女子100メートルが83.8センチメートル、同400メートルが76.2センチメートル。
ハードル間の距離は各種目とも一定しており、距離が長い種目ほど間隔は広く、高さは低くなっている。オリンピックでは、男子の110メートルハードルが1896年のアテネ大会から、400メートルハードルは1900年のパリ大会から正式種目となった。女子は、1932年のロサンゼルス大会から1968年のメキシコ大会までは80メートルハードルで行われ、日本では依田郁子(よだいくこ)(1938―1983)が1964年(昭和39)の東京大会で5位に入賞した。しかし女性の体力向上に伴い、1972年のミュンヘン大会からは100メートルハードルに変更され、1984年のロサンゼルス大会からは男子同様400メートルハードルも加わって2種目となった。いずれの種目も各人の決められたレーン内を走るが、次の場合は失格となる。
(1)足または脚がハードルの外側にはみ出てバーの高さより低い位置を通ったとき。(2)わざと手または足でハードルを倒したと審判長が判断した場合。
わざとでなければハードルを何台倒しても失格とはならない。しかし、通常ハードルを倒せばその分タイムロスがあり、不利である。
400メートルハードルは、ハードル間(インターバル)の歩数の関係で踏切足が左右逆転するときもあり、スピードに加えてどちらの踏切足でもハードリングをこなせる器用さが必要とされる。男子では、オリンピックの1976年モントリオール大会と1984年ロサンゼルス大会で優勝(1980年モスクワ大会はボイコットのため不参加)したエドウィン・モーゼスEdwin Moses(アメリカ。1955― )が、同種目で107連勝(予選を含めると122連勝)という驚異的な連勝記録を樹立し「ハードルの神様」といわれた。2022年1月時点での世界記録は、男子110メートルハードルがアリエス・メリットAries Merritt(アメリカ。1985― )の12秒80(2012年)、男子400メートルハードルはカールステン・ワーホムKarsten Warholm(ノルウェー。1996― )の45秒94(2021年)、女子100メートルハードルはケンドラ・ハリソンKendra Harrison(アメリカ。1992― )の12秒20(2016年)、女子400メートルハードルはシドニー・マクラフリンSydney McLaughlin(アメリカ。1999― )の51秒46(2021年)である。
[加藤博夫・中西利夫 2022年2月18日]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ハードル競走
ハードルきょうそう
hurdling
陸上競技のトラック種目の一つで,一定の間隔に配置された 10個のハードルを跳び越えながら走り,速さを競う。男子は 110m,400m,女子は 100m,400mがある。ハードルは長さ 1.18~1.2m,幅 7cm,厚さ1~2.5cmの横木を金属製の台に固定したもので,黒と白で塗装されている。高さは男子 110mの場合は 106.7cm,400mは 91.4cm,女子 100mは 84cm,400mは 76.2cmとなっている。競技はセパレートコースで行なわれ,ハードルを倒しても失格とはならないが,身体の一部が横木から出た場合は失格となる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のハードル競走の言及
【陸上競技】より
…同一選手が2度不正出発したときは失格となる。種目としては,競走競技,ハードル競走,障害物競走,リレー競走がある。トラックは通常1周400mで,レーンの幅は日本では1.25mと統一されており,400mまでのレースはすべて各人の決められたレーン内を走らなければならない(セパレート)。…
※「ハードル競走」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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