出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…スタディアムという語は長さの単位を意味するギリシア語のスタディオンstadion(1スタディオンはアテナイでは約185m)に由来し,1スタディオンの直線コースをもつ競技場および古代オリンピック競技における短距離走もスタディオンと呼ばれていた。やがて競走それ自体を意味する語に転用され,今日では競技用のスペースと観覧(客)席が備えられている建造物をも指すようになった。【富岡 元信】
[古代ギリシア・ローマの競技場]
古代ギリシアのスポーツ施設はギュムナシオンgymnasionと呼ばれている。…
…原始時代,人類が獲物を追って走り,跳び,槍や石を投げた動作が原形といえるが,競技としての陸上競技は,前776年にギリシアのオリュンピアで開かれた古代オリンピック第1回大会が記録に残っている。このときは直線の短距離競走(1スタディオン=オリュンピアでは約192m)だけが行われ,エリス出身のコロイボスが優勝した。古代オリンピックは,以後4年に1度のペースで実に1000年以上も続き,現在の陸上競技種目に相当するものが加わっていった。…
※「競走」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」