バストス(その他表記)Bastos

デジタル大辞泉 「バストス」の意味・読み・例文・類語

バストス(Bastos)

ブラジル南東部、サンパウロ州都市。州都サンパウロ北西約450キロメートル、標高450メートルの高原に位置する。1928年に日本人入植者により建設され、日系人が多い。養鶏業が盛んで、綿花タバココーヒーを産する。

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改訂新版 世界大百科事典 「バストス」の意味・わかりやすい解説

バストス
Bastos

ブラジル南東部,サン・パウロ州西部高原の小都市。人口1万5350(1980)。1928年,日本の海外移住組合連合会の現地代行機関ブラジル拓殖組合が3万町歩を購入して建設したバストス移住地基礎として発展した。29-33年に1100家族が入植。コーヒー栽培,米作に失敗したのち,綿,養蚕,養鶏業で経済的地盤を築いた。第2次大戦前から日系集団地の代名詞のようにいわれる。郡内日系人口の比率が国内でいちばん高い(約60%)。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バストス」の意味・わかりやすい解説

バストス
ばすとす
Bastos

ブラジル南東部、サン・パウロ州西部の都市。旧称ファゼンダ・モンテ・アレグレFazenda Monte Alegre。サン・パウロ市の西北西572キロメートル、標高450メートルに位置する。人口2万0588(2000)。パウリスタ鉄道が通じる。養鶏・養蚕業のほか綿花、ラッカセイジャガイモなどの産出がある。日本人入植者の多いことで知られる。

[山本正三]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バストス」の意味・わかりやすい解説

バストス
Bastos

ブラジル南東部,サンパウロ州西部の都市。州都サンパウロの西北西約 450kmの高原地帯にある。農業地帯の中心地で,綿花,コーヒー,タバコ,ジャガイモなどを集散する。 1928年に日本人の集団移住地が建設された地で,住民には日系人が多く,養鶏,養蚕,野菜栽培なども盛ん。サンパウロからバウルマリリアを経て内陸部へ通じる鉄道に沿う。人口約1万。

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