日本大百科全書(ニッポニカ) 「バッカル」の意味・わかりやすい解説 バッカルばっかるbuccal 口腔(こうくう)錠。口腔中に投与される錠剤で、歯ぐきと頬(ほお)の間のくぼみに入れて、唾液(だえき)によって徐々に溶解させ、口腔粘膜からゆっくり吸収させて、薬物の全身作用を期待するものである。錠剤の崩壊を遅くするようにつくられ、硬度が大である。性ホルモン、消炎酵素がこの剤形で用いられる。同じく口腔中に投与され、口腔粘膜から吸収されて全身作用を発揮させる剤形に舌下錠がある。これは迅速に吸収されるようにつくられているところがバッカルとの相違点である。[幸保文治][参照項目] | 舌下錠 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例