バリサール(その他表記)Barisāl

改訂新版 世界大百科事典 「バリサール」の意味・わかりやすい解説

バリサール
Barisāl

バングラデシュ南部,メグナ河口部の分流アリアール・ハーン川に面する商業都市人口19万2810(2001)。19世紀後半には同川の流路パドマ川の主要分流であったので,内陸地方への門戸として栄えた。当時はここで外航船から川船への積替えがなされた。周辺には養魚池が多く,そこで養殖される鯉などの魚のほか米,ジュート,サトウキビや皮革類を集散する。製油製粉セッケンなどの諸工業が立地する。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バリサール」の意味・わかりやすい解説

バリサール
Barisāl

バングラデシュ南部,クルナ州の都市。クルナ東南東約 85km,アリアールカーン川の分流バリサール川西岸に位置。ガンジスデルタ水運網の主要港で,米,ジュート,ビンロウなどの集散,加工チッタゴンへの移出の中心地。ダッカ汽船で結ばれる。ダッカ大学の多数のカレッジがある。人口 16万 3481 (1991推計) 。

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世界大百科事典(旧版)内のバリサールの言及

【ユダヤ教】より

…その結果,第2神殿時代を通じて,礼拝と律法研究のために,安息日(シャバット)ごとに各居住地の成員が集まるシナゴーグ(集会所)が発達した。パリサイ派律法学者たちは,シナゴーグを活動の本拠としていたため,神殿の破壊から本質的な打撃を被らなかった。彼らは海岸地方のヤブネに集まり,それまで神殿にあったサンヘドリン(議会)を再興して,律法と律法解釈に基づくユダヤ人共同体の形成・維持を続行した。…

※「バリサール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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