ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーバー・ターヒル」の意味・わかりやすい解説
バーバー・ターヒル
Bābā Ṭāhir `Uryān
[没]1055以後. ハマダーン
ペルシアの神秘主義者,詩人。神秘主義思想を素朴で熱情に満ちた四行詩で作詩し,ペルシア文学史上に四行詩詩人としての位置を占める。彼の詩は,ルリスターン方言を取入れ,民謡の韻律を用いたことに特色があり,托鉢遊行僧としての作者の赤裸々な感情が表現されている。19世紀以降ヨーロッパの学界でも高く評価され,研究書や訳書が出版された。
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