バーベー(読み)ばーべー(その他表記)Vināyak Narhari Bhāve

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーベー」の意味・わかりやすい解説

バーベー
ばーべー
Vināyak Narhari Bhāve
(1895―1982)

インドの社会運動家で通称ビノーバー。現マハラシュトラ州コラーバ県に生まれる。バローダの高校卒業後、ワーラーナシサンスクリット語とヒンドゥー教経典を学ぶ。独学で多数のインド諸語やアラビア語ペルシア語習得。初めティラクらの急進的政治思想にひかれるが、1916年にガンディーと会い民族運動に加わるとともに、彼のアーシラム(共同居住区)に入る。ガンディーの「新教育」運動に協力。1940年ころから「万人の向上」を意味するサルボダヤという社会活動に専念。インド独立後、その一環として、説得に基づき地主に土地の寄進を求めるブーダーン運動を指導した。

[内藤雅雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーベー」の意味・わかりやすい解説

バーベー
Bhave, Acharya Vinoba

[生]1895.9.11. コラバ
[没]1982.11.15.
インドの社会奉仕活動家,哲学者。 1916年ガンジーの思想行動共鳴,師事し,40年第2次世界大戦へのインドの自動的介入に抗議した。 51年平和的手段による社会改造を目的に土地贈与運動のブーダンを開始,紛争の平和的解決を目的とするシャンティ・セーナ (平和主義者団) の指導者となった。主著『ブーダン・ヤージュニヤ』 Bhoodan Yajna (1953) 。

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