バーラタナーティヤム(その他表記)Bhārata Nātyam

デジタル大辞泉 「バーラタナーティヤム」の意味・読み・例文・類語

バーラタナーティヤム(〈梵〉Bhāratanṛṭyam)

インドの古典舞踊の一。古代インドの演劇論書「ナーティヤシャーストラ」の著者とされるバーラタが伝えた舞踊で、女性一人で踊るもの。

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精選版 日本国語大辞典 「バーラタナーティヤム」の意味・読み・例文・類語

バーラタ‐ナーティヤム

  1. 〘 名詞 〙 ( [サンスクリット語] bhārata nāṭyam ) インドの古典舞踊の一種。南インドのチェンナイ(旧マドラス)およびタンジョール周辺に伝わる女性のソロ舞踊で、激しい足の動きと優雅な手の表情特色とする。インドで最も古い舞踊といわれ、ヒンドゥー寺院に仕える踊子によって演じられてきたが、二〇世紀になって芸術舞踊として再生

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーラタナーティヤム」の意味・わかりやすい解説

バーラタ・ナーティヤム
Bhārata Nātyam

インド四大古典舞踊の一つで,なかでも最も古く,完成された形式をもつ舞踊。前 1000年頃から南インドのタミルナードゥ地方を中心に,ヒンドゥー教寺院の儀式のなかで,デーバダーシ devadassi (神の召使) という女性による奉納舞踊として行われていた。インド演劇・舞踊の聖典である『ナーティヤ・シャーストラ』の理論と技法を継承するもので,名称は「バーラタの踊り」の意。バーバ (表現,象徴) ,ラーガ (メロディ) ,ターラ (リズム) の3要素をもつ。女性の独舞で演じられ,足でターラを,体と腕でラーガを,指先のムドラーという表現方法や顔・目の動きでバーバを表わしながら,『ラーマーヤナ』やクリシュナ神,シバ神などを題材とした演目を踊る。全体は6つの部分から構成され,アラリップという神への祈願の踊りに始り,美しいポーズをさまざまにみせるティラナ (バレエのコーダにあたる) で終る。音楽は太鼓,シンバル歌い手による歌から成る。 20世紀に入ってからは舞台芸術として盛んになり,デーバダーシ制度は廃止された。

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