「イギリスによる平和」の意で、19世紀のイギリス帝国の繁栄ぶりを、かつてのローマ帝国の「パックス・ロマーナ」(ローマによる平和)になぞらえて称したもの。1815年のウィーン会議以後、第一次世界大戦までの約100年間は、いち早く産業革命を達成したイギリスが、その工業力と海軍力にものをいわせてヨーロッパの勢力均衡のバランサーの役割をとり、比較的平和な時代であったことに由来する。しかし、それはまた、イギリスによる他のヨーロッパ諸国への自由貿易体制の強制や、非ヨーロッパ地域への不平等な従属関係の強要を伴う時代でもあった。
[石井摩耶子]
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