パラサイト(その他表記)pallasite

デジタル大辞泉 「パラサイト」の意味・読み・例文・類語

パラサイト(pallasite)

石鉄隕石一種。鉄・ニッケル合金中に1センチメートル大のかんらん石単結晶が散らばったもの。地球岩石には見られない特異な組織をもつ。

パラサイト(parasite)

寄生生物。寄生虫寄生植物居候いそうろう厄介者

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

最新 地学事典 「パラサイト」の解説

パラサイト

pallasite

おもにかんらん石とFe-Ni合金からなる石鉄隕石。このグループに分類される隕石は約150個が報告されている。パラサイトの最大の特徴は,密度差が2倍もある珪酸塩のかんらん石(密度約3.5ɡ/cm)とFe-Ni合金(密度約8ɡ/cm)が均質に混じり合った粗粒斑状組織を示すことである。地球の重力場ではこのような岩石は生じない。パラサイトの母天体は比較的小さかったと推定される。斑状のかんらん石は破片状や楕円~円状を示し,それぞれ異なる形成過程が考えられている。パラサイトの中には,輝石を含むものや酸素同位体組成の異なるサブグループが知られており,それぞれ,輝石パラサイト,イーグルステーションパラサイトと呼ばれ,大部分の試料が属するメイングループパラサイトとは異なる母天体を起源とすると考えられる。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パラサイト」の意味・わかりやすい解説

パラサイト
pallasite

石鉄隕石の一種。ニッケル-鉄の合金中に橄欖石結晶が混る隕石総称。ニッケル-鉄金属中のニッケル含有量は8~15%,橄欖石中の鉄橄欖石成分は8~10%に入るものが多い。パラサイト中のニッケル-鉄合金はウィドマンシュテッテン模様を示す。名前は,ロシアの科学者 P.パラスが 1772年に初めてこの種類の隕石を記載したことにちなむ。現在では少くとも 43個の例が知られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のパラサイトの言及

【石鉄隕石】より

…ニッケル鉄とケイ酸塩鉱物が混合した隕石で,おもなものにパラサイトpallasiteとメソシデライトmesosideriteがある。パラサイトの組織は地球の岩石には見られないもので,地球以外の天体からきたものだと最初に確認されたのがこの隕石である。…

※「パラサイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

[名](スル)1 人から受けた礼・贈り物に対して行為や品物で報いること。また、その行為や品物。「地酒を贈って返礼する」2 仕返しをすること。また、その仕返し。意趣返し。返報。[補説]書名別項。→返礼[...

返礼の用語解説を読む