寄生植物(読み)きせいしょくぶつ(英語表記)parasitic plant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

寄生植物
きせいしょくぶつ
parasitic plant

寄生生活をおくる植物の総称。狭義には高等植物が他の高等植物に寄生し栄養を受ける場合をさし,半寄生全寄生とがある。半寄生は寄生者が葉緑素をもち光合成による同化作用を営むが,一部栄養を他から受ける場合をいい,ヤドリギ類,カナビキソウ,ママコナツクバネなどがある。全寄生は全栄養を宿主に依存している場合をいい,葉緑素をもたず同化器官や葉は退化することが多いが,宿主に付着する器官や機構がよく発達している。ネナシカズラマメダオシヤッコソウナンバンギセルなど。また樹幹や樹冠に付着するが,栄養を他植物に受けていない場合は着生という。

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百科事典マイペディアの解説

寄生植物【きせいしょくぶつ】

他の生物体に寄生する植物。広義には菌類,微生物まで含むが,ふつうは高等植物だけをさす。自ら光合成を行い,一部の栄養を他に依存する半寄生(ヤドリギツクバネなど),葉緑素をもたずまったく光合成を行わない全寄生(ヤッコソウナンバンギセルなど)がある。また生きた宿主に寄生する活物寄生に対し,死体,その分解途上のものや排出物に依存する場合,死物寄生腐生とも)という(ギンリョウソウなど)。寄生植物は任意な種に寄生できるわけではなく,特に全寄生者と宿主の関係は限定される(カワラヨモギに寄生するハマウツボなど)ことが多い。

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大辞林 第三版の解説

きせいしょくぶつ【寄生植物】

寄生生活をする高等植物の総称。寄生しながら光合成も行う半寄生植物(ツクバネ・ヤドリギなど)とクロロフィルを欠き全く光合成を行わない全寄生植物(ネナシカズラ・ナンバンギセルなど)がある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

きせい‐しょくぶつ【寄生植物】

〘名〙 寄生生活を営む植物の総称。寄生しながらも光合成を行なう半寄生植物と、光合成を行なわず養分はすべて宿主から吸収する全寄生植物とに分けられる。前者にはヤドリギ、ツクバネなど、後者にはネナシカズラ、ナンバンギセルなどがある。広義には細菌類や菌類などを含めていう。

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