出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…エジプトのカイロ南西約100kmの位置にあるファイユームから,これまでに多数の漸新世霊長類の化石が出土しており,6属9種に分類されている。とくにパラピテクスParapithecusとアピディウムApidiumは1科を構成し,いずれもよく知られたグループである。前者は多くの特徴によって原猿類と真猿類の移行的位置にあり,後者はかつて最古の人類ではないかと騒がれたオレオピテクスへと進化し,絶滅した。…
…漸新世は霊長類化石の乏しい時代であるが,エジプトのファユウムでは多彩な化石が出土しており,その一つ一つは原始原猿類と真猿類をつなぐ重要な意味をもつものである。ショウジョウ科のエジプトピテクスAegyptopithecus,オレオピテクス科OreopithecidaeのアピジウムApidiumとパラピテクスParapithecus,ヒト上科に入ることはまちがいないとされるエオロピテクスAeolopithecus,オリゴピテクスOligopithecus,プロプリオピテクスPropliopithecusなどである。またアルゼンチンで最初のオマキザル,ドリコケブスDolichocebusが発見されている。…
※「パラピテクス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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