化石霊長類(読み)かせきれいちょうるい(英語表記)fossil Primates

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

化石霊長類
かせきれいちょうるい
fossil Primates

化石として発見される霊長類。霊長類の出現は哺乳類が出現した直後(白亜紀後期,約 6550万年前)と考えられる。暁新世始新世(約 6550万~約 3390万年前)にアダピス類,メガネザル類,ロリス類などの化石が発見されることから,その時代に原猿類の適応放散があったと思われる。漸新世(約 3390万~約 2300万年前)になると,ドリコセブス,エジプトピテクスなど現生真猿類(いわゆるサル類人猿,ヒトを含む)の祖先と思われる化石が発見されている。中新世(約 2300万~約 533万2000年前)になると,真猿類の広鼻猿(オマキザル)と狭鼻猿(オナガザル)の化石が現れ,テナガザルの祖先と思われるプリオピテクスや大型類人猿の祖先と思われるドリオピテクスラマピテクスなどの化石も発見される。なおギガントピテクスオレオピテクスのような,絶滅した類人猿の化石も発見されている。鮮新世後期以降今日まで,ヒト以外の霊長類はほとんど現生種と差異がない。

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世界大百科事典 第2版の解説

かせきれいちょうるい【化石霊長類 fossil primates】

地質時代に生息し,化石として残されている霊長類の総称。中生代も終わる頃になると,大陸の地形に大きな変化がみられ,ロッキー山系の隆起もこの頃に生じた。裸子植物に代わって被子植物が発達し,その花に昆虫類が群がるようになった。その昆虫類をねらう小型の原始哺乳類である食虫類が爆発的に進化したのも,この時期である。かくして爬虫類が主役だった中生代は終りを告げ,哺乳類時代ともいわれる新生代が到来した。その際,食虫類に混じって霊長類の祖先も樹上で適応し進化した。

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