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真猿類 しんえんるい

大辞林 第三版の解説

しんえんるい【真猿類】

霊長目真猿亜目の哺乳類の総称。比較的進化の進んだサルで、指の爪はすべて平爪で、第一指が他の四指と離れやや内側を向き、細かいものをつかむことができる。オマキザル・オナガザル・ヒトニザルの三グループに大別される。 → 原猿類

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世界大百科事典 第2版の解説

しんえんるい【真猿類 anthropoids】

霊長目真猿亜目Anthropoideaに属する哺乳類の総称。オマキザル上科オナガザル上科,ヒト上科を含み,原猿類とともに霊長目を二分する。現生の真猿類は中南米ヨザル種を除いてすべて昼行性で,樹上での集団生活を基本とし,この生活様式を通じて,形態上行動上のいわゆるサルらしさを獲得するに至った。 形態面では,平づめをもち親指と他の指を向きあわせること(拇指(ぼし)対向)が完全にできること,眼窩(がんか)は顔の前面に向き,かつ骨性の壁で囲まれ側頭窩とくぎられること,複雑で大型の脳をもつこと,鼻口部が短く嗅覚(きゆうかく)器官が退化していることなどが原猿類との相違点である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

真猿類
しんえんるい
anthropoid

哺乳(ほにゅう)綱霊長目真猿亜目に属する動物の総称。霊長目は原猿類Prosimiiと真猿類Anthropoideaの2亜目に分かれるが、後者は霊長目の諸特性をより濃厚にもち、前者よりもあらゆる点で高度な進化段階にあることを示す。オマキザル、オナガザル、ヒトニザル(ヒト)の3上科からなり、さらにマーモセット科Callithricidae、オマキザル科Cebidae、オナガザル科Cercopithecidae、ショウジョウ科Pongidae、ヒト科Hominidaeの5科に分かれる。また、真猿類は、広鼻猿と狭鼻猿からなるということもできる。歯数はオマキザル類が

の36本、それ以外は32本であるが、マーモセット類の歯式が

であるのに対しオナガザル類とヒトニザル類では

である。オマキザル類の1種であるヨザル以外のすべての種は昼行性であり、ショウジョウ科のオランウータン以外のすべての種は両性からなる安定した単位集団をもつ。脳の発達、社会行動や社会構造などの発達は、この系統群に認められる大きな特色である。真猿類のもっとも古い先祖は第三紀始新世後期の化石として知られるが、漸新世にはすでにヒトニザル上科の特性を備えた化石が現れるから、3上科の分岐は古いと考えなければならない。[伊谷純一郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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