パン・アメリカ会議(その他表記)Pan American Conference

山川 世界史小辞典 改訂新版 「パン・アメリカ会議」の解説

パン・アメリカ会議(パン・アメリカかいぎ)
Pan American Conference

米州諸国の協調と連帯をめざして開催される国際会議。その思想源泉は,1823年のモンロー主義と26年にボリーバルが提唱したパナマ会議に求められる。パナマ会議以降8回程度開催されたが,本格的な米州規模での開催は,アメリカが呼びかけた89年のワシントン会議に始まる。この会議で常設の通商事務局が設立され,のちに米州連合と改称された。さらに1948年に米州機構(OAS)が設置されて,アメリカ主導による反共主義や域内紛争の解決の軸となってきたが,冷戦終結によりその役割も変化している。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

関連語 米州機構 OAS

旺文社世界史事典 三訂版 「パン・アメリカ会議」の解説

パン−アメリカ会議
パン−アメリカかいぎ
Pan-American Conference

パン−アメリカ主義にもとづき,アメリカ大陸21か国の代表を集めて開かれる会議
シモン=ボリバルが提唱した1826年のパナマ会議を前身とする。1889〜90年ワシントンで第1回の会議が開かれ,合衆国を含む18か国の代表が参加し,通商協定仲裁裁判などを定めた。その後,メキシコシティ(1901〜02)・リオデジャネイロ(1906)・ブエノスアイレス(1910)・サンティアゴ(1923)などで数年おきに開催され,事実上合衆国が指導した。1948年からアメリカ州機構改編

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