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反共主義 はんきょうしゅぎ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

反共主義
はんきょうしゅぎ

共産主義共産党社会主義諸国などを憎悪,敵視する思想や運動の総称。反共主義は本来労働者階級の政治的台頭に対する支配階級の恐怖心に根ざしているが,労働運動を含む社会主義,共産主義運動の抑圧のためばかりでなく,思想統制,反政府的勢力の弾圧のための手段としても用いられる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

反共主義
はんきょうしゅぎ
anticommunism

共産主義の思想・運動、共産党などの共産主義団体、社会主義諸国を敵視し、これを排斥または排除しようとするさまざまな思想や立場の総称。資本家階級が労働者階級に思想的に対抗する際の主要な武器となっている点で共産主義批判と異なる。
 反共主義の歴史は共産主義思想の誕生とともに始まる。それは本質的に共産主義に対する対抗イデオロギーにすぎず、一貫した体系的内容をもたない。したがってその主張は、共産主義思想を非人間的な悪魔の思想としたり、反民族的、反民主的なものとしたり、自由を否定するものと攻撃したり、時と状況に応じてさまざまである。反共主義は労働運動や社会主義運動の発展に対する支配階級の憎悪や恐怖に根ざすものであり、そのおもな目標は共産主義の思想や運動を大衆から切り離し、孤立させることにある。だが、同時にそれだけでなく、反共主義は、民主主義的な政治運動や市民運動の妨害、自由と民主主義の圧殺、軍国主義化と侵略戦争の準備など、支配階級の政策課題を達成するための政治的・思想的手段としても用いられる。その典型的な事例としては、第二次世界大戦前のドイツ、イタリア、日本などでファシズム独裁の樹立、侵略政策の合理化のために用いられたこと、1950年代のアメリカでマッカーシズムによる赤狩りが猛威を振るい、言論の自由の抑圧、冷戦政策の強化をもたらしたことなどがあげられる。[五十嵐仁]

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