日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒボック・ヒボック火山」の意味・わかりやすい解説 ヒボック・ヒボック火山ひぼっくひぼっくかざんHibok Hibok フィリピンのミンダナオ島北方のカミギン島にある活火山。標高1332メートル。別称カターマン。安山岩の成層火山で、山腹に石英安山岩の溶岩円頂丘がある。1827年を皮切りに1948~53年の大噴火まで6回爆発型噴火が記録され、泥流が発生し惨害を出した。1951年12月4日には熱雲で山麓(さんろく)住民約500人が瞬時に死亡、翌年、火山の総合的な国立調査研究機関が新設された。この火山にも専門の観測所がある。[諏訪 彰] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例