化学辞典 第2版 「フィッティヒ」の解説
フィッティヒ
フィッティヒ
Fittig, Wilhelm Rudolf
ドイツの化学者.1858年ゲッチンゲン大学で学位を取得後,F. Wöhler(ウェーラー)のもとで助手をし,その後,1860年同大学講師,1870年チュービンゲン大学教授となり,ついで1876年からシュトラスブルク大学教授となった.実験化学者として多くの有機化合物を発見,または合成した.1864年には,フィッティヒ反応を考案した.また,1866年アセトンからメシチレンを合成し,さらに,1872年コールタール中にフェナントレンを発見した.ほかにもピナコール,ピナコロンの合成やラクトン類,不飽和カルボン酸類の研究に多くの業績が認められる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報