フィリキ・エテリア(その他表記)Filiki Eteria

山川 世界史小辞典 改訂新版 「フィリキ・エテリア」の解説

フィリキ・エテリア
Filiki Eteria

オスマン帝国からのギリシア独立を目的とした秘密結社。1814年,ロシア帝国の黒海沿岸都市オデッサで3人のギリシア商人結成した。フリーメーソンの影響が色濃く,組織は総司令官アルヒを筆頭とする位階制にもとづいた。ロシア帝国が結社を支持しているとの噂を背景に,会員数は独立戦争直前には約1000人に達した。20年に元ロシア軍副官のギリシア人イプシランディスが総司令官に就任し,具体的な蜂起計画が立てられ,21年ギリシア独立戦争口火を切った。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィリキ・エテリア」の意味・わかりやすい解説

フィリキ・エテリア
Philikí Etaireía

近代ギリシア語で「友好結社」を意味する。オスマン帝国からのギリシア独立を目標とした秘密結社。 1814年ロシアのオデッサで3人の貧しい商人によって結成された。 18世紀後半からのオスマン帝国の衰退とフランス革命以後の国民主義的風潮を背景として発展,ロシアに居留しているギリシア人将校 A.イプシランディス首領とした。メンバーは 1000~3000人,その 60%が商人であった。 21年3月対オスマン帝国反乱ルーマニアで起したが,ファナリオテスの重圧下にあったルーマニア人民衆とロシア軍の援助を得られずに失敗。以後消滅したが,反乱はギリシア独立戦争発端となった。

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デジタル大辞泉プラス 「フィリキ・エテリア」の解説

フィリキ・エテリア

19世紀に結成された、オスマン帝国からのギリシャ独立を目指す秘密結社。1814年、ロシアのオデッサで3人のギリシャ商人が結成、商人を中心にメンバーを増やす。1820年、将校イプシランディスが指導者となり、翌年ギリシャ独立戦争のきっかけとなる最初武装蜂起を行った。「ヘタイリア・フィリケ」「エテリア・フィリキ」「友愛会」などともいう。

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