フウセンモ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フウセンモ」の意味・わかりやすい解説

フウセンモ(風船藻)
フウセンモ
Botrydium granulatum

黄緑色藻類フシナシミドロ目フウセンモ科の藻類。肥沃日当りがよく,しかも湿りけのある地上に発生する。鮮緑色で亜球形ないし倒卵形を呈し,径1~2mm,まばらに枝分れした仮根地中に伸ばしている。地上部が乾燥すると帯白緑色となる。栄養湿気などの条件のよいときに無数の遊走子を生じる。本州各地で発見され,また北アメリカ,ヨーロッパ各地で記録されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フウセンモ」の意味・わかりやすい解説

フウセンモ
ふうせんも / 風船藻
[学] Botrydium granulatum (L.) Grev.

黄色植物、黄緑藻類フウセンモ属の1種。直径1ミリほどの風船形をした多核の土壌藻で、下部にある仮根で湿土上に群生する。冬から春にかけて発生するが、生育期間は短い。

小林 弘]

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