フウチョウソウ科(読み)フウチョウソウか(その他表記)Capparaceae(Capparidaceae)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フウチョウソウ科」の意味・わかりやすい解説

フウチョウソウ科
フウチョウソウか
Capparaceae(Capparidaceae)

双子葉植物ケシ目の1科。世界の熱帯から暖温帯にかけて広く分布し,40属約 800種が知られる。特に乾燥地域に適応した種類も多い。大半木本であるが,わずかに草本やつる植物もある。葉は互生し,乾燥地のものでは巻込んで棒状になったり,厚い毛におおわれる。単葉のほか,掌状に裂けるもの (フウチョウソウ〈風蝶草〉など) も多い。花は4数性で,4枚ずつある萼片花弁は互生の関係につく。おしべは多数。果実液果核果などとなる。観賞用に栽培されるフウチョウソウや,つぼみを酢漬にして食用とするケーパー caperなどがある。分類学上は Cleomaceae (狭義のフウチョウソウ科) などいくつかの科に細分することもある。

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世界大百科事典(旧版)内のフウチョウソウ科の言及

【フウチョウボク】より

…フウチョウソウ科の無毛の低木。托葉はとげ状となり,葉は厚紙質で長楕円形,長さ10~15cmほど。…

※「フウチョウソウ科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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