現代外国人名録2016 「フェルナンドアラバール」の解説
フェルナンド アラバール
Fernando Arrabal
- 職業・肩書
- 劇作家
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1932年8月11日
- 出生地
- スペイン・メリリャ
- 学歴
- サン・アントン大学法学部卒
- 受賞
- 黒いユーモア賞〔1968年〕,オビー賞〔1976年〕,メダル賞〔1983年〕
- 経歴
- スペイン領モロッコのメリリャに生まれる。マドリードで法律を学んだ後、1955年渡仏。パリで演劇を研究して創作活動に入り、’68年の五月革命以後のフランス演劇界で活躍。3歳の時にスペイン内乱が始まり、共和主義者であった父が、カトリック信者の母によってフランコのファシスト政権に売られて死刑宣告を受け、のち行方不明となる悲劇を体験。後年の劇作に大きな影を落し、抑圧への憎悪と反抗を基調にして、不条理の悪夢に挑む“パニック演劇”を生んだ。純真な幼児の魂をもつ人間を取り囲む残酷と倒錯に満ちた不条理の世界を、ユーモアとサディズムと夢想を織り交ぜた作風で描き出している。作品に「Pique-nique en campagne(戦場のピクニック)」(’59年)、「L’architecte et l’empereur d’Assyrie(建築家とアッシリアの皇帝)」(’67年)、「Le jardin des délices(享楽の庭)」(’69年)などがあり、また’70年頃からは、映画製作も手がけている。スペイン出身だが作品はフランス語。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報