ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォキオン」の意味・わかりやすい解説
フォキオン
Phōkiōn
[没]前318
古代ギリシア,アテネの将軍,政治家。デモステネス,ヒュペレイデスら反マケドニア派の政敵で,エウブロス,アイスキネスらを支持した。哲学者プラトンの門下で,クセノクラテスの親友であった。数々の戦闘で活躍し,45回も将軍 (ストラテゴス ) に選ばれた。マケドニアとの和議に尽力し,ラミア戦争敗北後,民主政が制限されるとアテネの事実上の支配者となり,デマデスとともにマケドニアによるアテネ支配政策を支持。前 319年マケドニアのピレウス占領阻止に失敗,翌年民主政が復帰すると処刑された。しかしまもなくアテネは公葬を決議し,像を建てた。プルタルコスの『フォキオン伝』がある。
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