ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フリードキン」の意味・わかりやすい解説
フリードキン
Friedkin, William
[没]2023.8.7. カリフォルニア,ロサンゼルス
ウィリアム・フリードキン。アメリカ合衆国の映画監督。代表作の『フレンチ・コネクション』The French Connection(1971)や『エクソシスト』The Exorcist(1973)で知られる。
父親を早くに亡くしたこともあり,10代の頃から地元シカゴのテレビ局で働き始め,ドキュメンタリー作品を数本監督する。1967年にミュージカル映画『ソニーとシェールのグッド・タイムズ』Sonny-and-Cher musical Good Timesで映画監督としてデビュー。1970年にはオフ・ブロードウェーの舞台を映画化した『真夜中のパーティー』The Boys in the Band を監督し,同性愛を率直に描いた。初の大作となった『フレンチ・コネクション』は麻薬戦争を題材にしたロビン・ムーアの小説を原作とし,作品賞,監督賞,主演男優賞(ジーン・ハックマン)など 5部門で受賞した。もう一つの代表作『エクソシスト』は,アメリカ国内で 1973年の興行収入の第1位を獲得した。その後の作品に,『L.A.大捜査線/狼たちの街』(1985),『ジェイド』(1995),『英雄の条件』(2000),『キラー・スナイパー』(2011)などがある。
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